ということで京急油壺マリンパーク特別編①です。
京急油壺マリンパークはこんな感じで魚の国・あしか島・ペンギン島・かわうその森・みうら自然館・イルカプール・屋内大海洋劇場ファンタジアムなどなどから成り立っています。
今回は屋外編その①。あしか島・かわうその森・あざらしのプール(イルカプール)・ペンギン島について。いくよー。
入場するとめっちゃ解放感!屋外点在型の強みですよね、空が見えるのは。
入って左に行くと本館の魚の国ですが、私はいつもこっちへ向かいます。夕暮れの写真ですが、良きでしょ。空が広い。
カリフォルニアアシカの展示場。
横から階段をのぼって上から展示場を見下ろすこともできます(今はコロナ対策で階段は封鎖されています)
今は2頭です。いずれも高齢のアシカなのですがショーなどがあるわけでもなく、各自マイペースにのんびり過ごしている姿が嬉しいのです。餌の時間はバッチリ起きてきて吠えたりもします(*´ω`*)
3頭それぞれ個性があって、でも仲良く暮らしてる幸せな展示場でした。
ミナトは油壺生まれの母親から油壺で生まれた油壺3世。外の世界を知らないミナト。閉館後の行く先が心配です…。
さて、次。今では他の追随を許さない一大規模となった油壺のコツメカワウソ展示場です。
2010年にオープンした時はフェンスがあって仕切られていたのですよ。懐かしい。
初期メンバーはゴマ・ダンデ・大麦・フクの4頭。 海遊館、アドベン、多摩、徳山からやってきてくれました。
今ではフェンスも取っ払われて広々とした景色になじんでいますね。
2011年にコテツがプラハからやってきて大麦との間にあずき・あられ・嵐・ネスタが生まれて一気に頭数が増え、奥の茶色の四角い展示場が拡張されました。
水族館のカワウソと言えば、アクアマリンふくしまのユーラシアカワウソ放飼場とか、海遊館のコツメカワウソ展示場だったりとか素晴らしい施設もありますが、油壺のカワウソ展示場も私は嫌いじゃないですよ。広さは物足りないし、人工物オンリーだったりしますが"自分で選択して過ごし方を選べる"ように工夫されています。
右側のドーナツ型の部分にはいつでも移動できるように開放されています。あずきとあられが行きたいと思えばいつでも通り抜けてその先の透明キューブに行くことができます。
各個体の個性が存分に味わえます。鳴く声も聞こえます。
生息環境の再現も大事だし大好きですけど、種への興味の入口としては油壺のような形でもアリなのかな、と思ったりもします。
かわうその森はカワウソ展示場だけではありません。むしろこっちの方を推していきたい所存。
近いので魚をあむあむ食べる姿も迫力があるー。嚙まれたら指なくなるやつ…。
そして、有料の予約制ですが、餌やり体験と指タッチもできます。
※以前、某テレビ番組でまだ幼い嵐が芸能人に飼育されるという企画がありました。企画終了後、嵐はタライのプールのある部屋で1頭だけで生活しています。そんなテレビ番組の企画があったこと、知らない人も増えてきてると思いますが、私は1頭でタライプールをぐるぐる泳ぐ嵐を見るたびに、事の重大さを感じてしまいます。その時は良かったかもしれない。でも10年以上あるカワウソの寿命を考えるとやるべきではなかったんじゃないかと考えます。そして、カワウソをペットにしたいと思う人が増えた原因は間違いなくこれだったと思っています。
神奈川県にもニホンカワウソが昭和2年までは生息していたこと。最後の生息記録は油壺のすぐ近くの城ヶ島だったこと。最初にこれを読んだ時は驚きました。
森の中のケージにフクロウも住んでいます。
個人的に一番好きだったのはこのユビナガコウモリの展示。ガラス1枚隔てたところにコウモリがいる!じっくり見れる!毎度大興奮でした。
ゴハンとのペアリングで繁殖を目指してたんだろうけど、今後どうなってしまうんでしょうね…。せっかく油壺に来てくれたのに(´・ω・`)
あ、ちなみに横の窓からアザラシも観察できますよ!
広いスペースではないですが、木、小川・池・田んぼがあり、昆虫や魚などの水生生物が暮らしています。
かわうその森が完成した当初と比べて木も太く茂ってとても良い雰囲気になってきたと思います。季節によっても全然景色が変わるこの場所が私は好き。
最高、でしょ?
しかも2羽!!なかなか会えないのがまた良いんです…。
その他にも展示水槽(ってか展示スペース)が2つあって、ムササビやクワガタ・カブトムシ・イシガメなどなど。その時によって展示が変わりますが基本的に日本の生き物を展示しています。
さてさて、次。
現あざらしのプール、旧イルカプールです。お日様の力でめちゃくちゃ気持ちよさそうに見えますね!屋外のイルカプールです。
プールは壁に窓もついていて横からも覗けるようになっています。
最後の1頭になったジャンボさん。朝イチでいくと人間にも寄ってきてくれたし、犬が近づくと必ず"遊ぼー"って窓の近くに寄ってきてた。子供じゃなくて犬、ここ大事w
ドッグランもあって、犬連れ入場OKな油壺ならではの光景でした。
朝イチなら大人のニンゲンにもかまってくれました(*´ω`*)
そんなジャンボ君、2020年2月に亡くなりました。ジャンボのいなくなった空のイルカプールを見ながら、ここどうするのかな…新たにイルカを入れるのは難しそうだし…。と思っていたのですが。
なんと!劇的ビフォーアフター!!
じゃーん。アザラシ展示場になりました!
2017年にGAOからゴマフアザラシのゴハンが来た時、アザラシ展示場もないのにどうするのかな?と疑問に思ってたんですよ。油壺の裏には常時ゴマフアザラシ複数頭がいるらしいよ、という話は聞いていましたが…。
2020年12月に加茂から2頭のメスアザラシが加入したのをきっかけにゴマフアザラシが表に出てきました!
加茂アザラシっぽい美人さんですね(*´ω`*)
たとえ油壺に行ったことはなくても、こんな写真は見たことがあるんじゃないかと思います。それくらいシンボリックな場所ですね。
暮らしているペンギンはキタイワトビペンギン。野生個体9羽からはじまった油壺のキタイワトビペンギン達はしっかり繁殖をサポートしてもらい三世代繁殖も成功し、今では40羽以上の大集団になりました。
展示場内で繁殖しているので、様々な成長過程のキタイワトビペンギンを観察することができます。他水族館と個体交換をしていたりと、累代飼育に向けて管理もばっちりされています。
赤くて鋭い目で一見怖そうな顔をしてますが、展示場内での動きはなかなかお茶目でいくら見てても飽きないですね。
ペンギン島全景。ほぼ屋外。ほんの少しだけ屋根のある場所があります。
これはホースから出てくる水をギリギリのところで避ける遊び(?)をしてるとこ。
時々ホースを突きに行ったり、ピャッと後ろに跳んでみたり。自由ですね(*´ω`*)
足にテーピングが…。しっかり健康面もみてくれているんですね。
観覧場所からペンギンまで近いところで1メートルほど。めっちゃ近い!
鳴き声も間近で聴けるし(かなりうるさい)、水面でバチャバチャしてるとしぶきが飛んでくることも。ご褒美ですね!!
裏側に掲示されているこのパネル。2007年で更新が止まっていますが、油壺のペンギン繁殖実績がすごいからぜひ見てほしい。
見づらいですが、表の下半分は国内他園館での繁殖数、上半分が油壺での繁殖数です。
This is ぶっちぎり。
この飼育と繁殖の実績を途絶えさせてしまうことは本当に惜しい…。ってか途絶えさせちゃダメだろ…(´・ω・`)
ちなみに餌やり解説に登場するペンギンの帽子とマスクの飼育員さんのペンギン愛が激しいのと、解説が大変にマニアックなのがツボなのでぜひ一度見てもらいたいデス。
上り下りを軽快なジャンプでこなしていく様は、まさに「イワトビ」。
何度も言いますが、ここがなくなってしまうのは、本当に惜しいし簡単になくしちゃダメだと思うのですよ…。日本のキタイワトビペンギン飼育には大きすぎる負の衝撃。
ペンギンだけじゃなく、他の生き物たちもすべてなんですけどね。
ひとつの歴史ある水族館が閉まるというのはこういうことなのか…と志摩マリンランドでも思ったことを改めて感じたり。
なんか暗くなっちゃったけど、そんだけ唯一無二な場所だったわけですよ、油壺マリンパークって。
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