瑞穂ハンザケ自然館(2020.11.07)

 2020年11月7日。

寝不足の体に鞭打って、下関市の豊田ホタルの里ミュージアムからばびゅーんと200キロほど走りまして次はこちら!島根県邑南町にあります瑞穂ハンザケ自然館です。邑南は「おおなん」と読みます。ひとつ賢くなりましたね!

到着!ひぇぇ…つかれたぁ…。時刻は13時20分。

ですが…なんと!コロナの影響で12時から14時までお休み!(´・ω・`)


ここまで来てスルーしたくないし、仕方ないので近くをウロウロ。敷地内外にめちゃくちゃたくさんの生き物が生息してそうな感じです。
ビオトープ型小川もあります。

敷地横にはこれまためっちゃ魅力的な川も。雨が降ってなければ川に降りたのになぁ…。
雨のフィールドワークを一人で敢行するほどの勇気はないので眺めただけ…。


ウロウロしたり車で仮眠したりして時間をつぶして14時ジャスト!さあ、入ります!!

コロナ対策の住所氏名を書いた紙を受付で渡すと「私も昔横浜に住んでいたんですよ、なつかしい」と職員の方より。おお、こんなとこで横浜民に出会うとは!w

来館された方に最初から説明をしてくださるのがデフォルトの様子(?)
ここで生まれたオオサンショウウオを年齢別に展示しています、とのこと。それはすごい。

で、本当にすごかった。この水槽は孵化からまだ1年しか経っていないオオサンショウウオの幼生!

ちっさい!!のに、まぶたがないオオサンショウウオ独特の顔だ!
幼生時代特有のエラが見えます。写真だと見辛いかもですが…。見えますか?ウーパールーパーのエラというと伝わりやすいでしょうか。オオサンショウウオも幼生時代はエラがあるんですね。

エラは丸2年経つくらいで見えなくなるそうです。

ギリギリエラが見えなくなったくらいの孵化後2年の幼生。
いや、くっそかわいいんですけど!!
職員のお姉さまも2年目くらいの幼生が一番かわいいですね♡って言ってました(*´ω`*)
全身からあふれるオオサンショウウオ愛が隠しきれていません(*´ω`*)

この施設ではオオサンショウウオの産卵から成長までの一連を全て展示しています。マジで本格的です。
オオサンショウウオの卵(の標本)を初めて見ました。映像とか画像では見たことはあったけど、こんなに大きいとは…驚き。この日一番の大興奮です。
産卵後、幼生が孵化するまでに卵は3倍くらいに大きくなるそうです。卵殻が成長するなんてびっくり。卵の大きさは変わらず中身だけが変化していくアカハライモリのイメージでいました。マジでかめきちさん大興奮です(2度目)

大きさ比べのために自分の指も映しています。親の体長を考えたら大きいことに納得はするんですけど、アカハライモリ脳のかめきち氏には衝撃的な大きさでした。
ちなみに卵からぴゅっと出ている管のようなものは、数珠繋ぎになった卵を切り離したものだそうで。一本の管状になって産卵されるんですね。そこはカエルっぽい(そういう卵のカエル、いましたよね?)
今年も産卵はしたそうですが発生しなかったとのこと。ざんねん(´・ω・`)
順調に発生した年は卵の一部を親から預かり水槽でも卵の成長から孵化、成長していく姿を観察できるとのこと。それって…すごくないですか?マジですごい。

さて、いい加減エントランスから中に進みます。今までエントランス部分だったのが驚きでしょ?密度が濃いのです。
会議室のようなお部屋に鎮座するオオサンショウウオ…。の模型。
巨大すぎる!(笑)

さらに進みます。
他にも14時ジャストに入館された方達がいたので大きく引きの画像は撮れなかったのですが、こんな感じでオオサンショウウオについてのお勉強ができるようになっています。


子どもでも分かりやすい、大人でもへぇ~ってなる知識がたくさん!ちゃんと読むことをオススメします。楽しい。

字が読めなくても大丈夫!体感できるゾーンもあります。

例えばこれ。それぞれに覗き窓がありまして…

口・歯・舌の窓をのぞくと…

ウホッっとなれますw


オオサンショウウオのすむ川の源流ジオラマ。

ノウサギの剥製もジオラマ内にこっそりいます。
(っていうか、館内にジオラマなんて作らなくても一歩外にでて、さらに100メートルも歩けばこういう素敵な風景がゴロゴロしてるんですけどね、邑南町。大通りから脇道に入って車走らせてたら雉が飛び出してきたよ。最高です)


さて、ハンザケ自然館のメインディッシュです。左右に見えているのがオオサンショウウオの親個体の展示です。

オオサンショウウオの展示としては豪華すぎて言葉もありません。最高。

こちら側は展示設備自体はアッサリ、かな。


どこにいるか分かりますか…?右側の四角いものは巣穴の出入口だそうで。この水槽で産卵~オスが子育てするところも観察できるんですって。
これ…すごくないですか?(n回目)こんな間近に観察できるなんて!

単独でオオサンショウウオを飼育展示している施設はいくつも見てきましたが、ここで繁殖から子育てまですると知ったとたんにワクワクしちゃいますね。

そんなオオサンショウウオの口の近くを泳いでダイジョウブ…?(;'∀')タベラレチャウヨ

もうひとつの方の水槽にももちろんオオサンショウウオがいます。もちろんこっちにも産卵巣があります。


大水槽を過ぎてもまだまだ水槽があります。

孵化後5年の幼体。

9年経つとようやく亜成体になるのですね。寿命が長い分、成長もゆっくりなのですね。


さて、このゾーンは少し毛色が変わります。サンショウウオではなくて魚たちのゾーン。
なぜか水槽がガラスの向こう側に置かれています。

通路の両側にこのように水槽がドンと。

ゴギ。かわいいかよ。ちなみにマリホ水族館から寄贈されたんだって。


大きい水族館でもたまにありますが、水槽前にガラスが1枚あるだけで撮影の難易度が爆上げしませんか…?

コツメカワウソの子供のような悪い顔のオヤニラミ(伝われ…伝わってくれ…)

ドンコさんどーん!


日本はオオサンショウウオの天国かな…?日本両棲類研究所に行った時も思ったけど、日本のサンショウウオ科は奥が深いっす…。

オオサンショウウオについてのお勉強コーナー。

オオサンショウウオの絵画や立体作品なども展示されてます。これカワイイ…(*´ω`*)

エントランスに戻ると再びスタッフの方とお話。
もうね、本当にオオサンショウウオ愛が溢れすぎてて、なおかつ長年観察してきている方からのお話だもんで、聞いてて大興奮ですよ!
今年はコロナの影響で中止になってしまったようですが、例年だと野生のオオサンショウウオを観察する会なども行っているんだって。観察舎になっている密集ポイントがあって野生のオオサンショウウオのうじゃうじゃを観察できるとか胸アツすぎる!いつか行きたい!
あと邑南の自然が素晴らしすぎてフィールドやらない人だけど外に出てみたい!と思ったり。

オオサンショウウオの幼生を観察できるのは(私が知っている限りだと)瑞穂ハンザケ自然館と安佐動物園だけだと思います。安佐のオオサンショウウオ繁殖は超有名だけど、来園者には一部分しか見れないので、もっとガッツリ見たい!って人は瑞穂ハンザケ自然館に来るとよいかと思います。
あ、アクアスで展示されてるオオサンショウウオも瑞穂ハンザケ自然館出身だったよ。

水族館(および類似施設)を巡っている方達から絶賛されていた瑞穂ハンザケ自然館、前評判通り最高の施設でした!めちゃくちゃオススメします!!マジでいいよ!


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