銚子海洋研究所世界一ちっちゃな水族館(2019.06.08)

2019年6月8日。

5月1日にグランドオープンしたことは知っていましたが、いつものように出足は遅いかめきちさんでございます(;・∀・)
Twitterで「もう行かれましたか?」と聞かれまして。
ええ、無茶振りされたら答えますとも!w

で、来ました。
あー!天気がよければサイコーなロケーション!目の前は銚子唯一のビーチです。
で、右端に見えている茶色の建物は千葉科学大学の広大なキャンパスの一部です。

素敵な外観ですね。

オープンしたて。な感じでしょ?
 外観を撮っていたのを気づかれたらしく、私が入り口をくぐると同時にお出迎えしてくださりました。恐縮です。

「水族館に来ました!」と伝え、中へ。さあ、どんだけちっちゃいのか…?

おおお!なかなかの小ささ!!
 この見えている範囲で水族館の全てです。ネーミングに偽りなしw
窓はなく入り口に大きなのれんもかかっているので、展示室は程よく暗くて水族館、って感じです。いいぞぉ。

最初の水槽から所長さん自らレクチャーしてくださいました。ありがとうございます!
(あいにくの雨アンド時化で本業のイルカウォッチングクルーズが欠航になっていたようです)

いきなりのタツノオトシゴ。それも日本のタツノオトシゴじゃないという。カリビアン・シーホースっていうんだって。

 鹿児島のタツノオトシゴハウスに去年行ったんですよー、ってお話ししたら「あ、この子たちそこから来たのよ」って。おお、奇遇ですね!w
 これは3日前に出産を終えたオス個体。お腹ぺったんこだ!

「カリビアンシーホースって高いのよ」っと超笑顔で所長さんが教えてくれました。
殖やして儲けないとですね!w

タツノオトシゴの対面にいたのがなんとミズクラゲ。
加茂水族館と油壺マリンパークの協力で実現した展示だとか。

 数はたくさんいないので、形が崩れてきてしまった個体も展示してるよ!
ディスってるのではなくて、大きな水族館ではこれは見れないから、飼育したことない私からしたら貴重。
所長さんはかつて犬吠埼マリンパークの飼育員さんだったとのこと。
退職されてイルカウォッチングクルーズを始めた後もつながりはあるそうで。そういうの、大事っすよねぇ。水族館やる!ってなったら助けてくれるじゃないですか(とても限定的な効果w)

 クラゲはミズクラゲの他にハナガサクラゲもいます。こちらは加茂水から。
エサの時以外は割とじっとしてるんですよー、と奥様が教えてくれました。すげぇ、所長さんだけでなく、奥様もめっちゃ詳しい!

限られた水族館内のスペースですごい主張してるのがこのタッチプールです。

 タッチングプールのヒトデってこうなってるのよく見ません?ぺろってなってるとこ。
なんか意味はあるんですかねー?って聞いてみたところ。
「こいつら何も考えないで壁を登ってくるから水がなくなってうわっ!ってなって驚いて水面にぺろってなるんじゃない?」とのこと(笑)所長、面白すぎです!(笑)

巨大なアメフラシも。ウミソーメンが見れる日も近い?

バフンウニですって。まじ??ここ千葉県だけどまじ?
バフンウニの南限は銚子あたりにあるそうで、このウニもそこの海からきたのよ、とのこと。北海道のと違って大きくならないし身もスカスカなので食用にはならないらしいけど。

あと、このタッチングプールで見てほしいのはアカウニね!と所長さんに言われたんだけど、アカウニの写真が見当たらず…orz
(何しに銚子までいったのだ、かめきちよ…。)
このタッチングプールは、近くにある長崎海岸を再現したくて、そこの生き物を採集してきているんだとか。ちょうど遊びに来ていた親子連れにめちゃくちゃ分かりやすく説明してた所長さんのトーク技術がすごかったデス。

こちら3日前に出てきたばかりのカリビアンシーホースの稚魚。1センチないくらいの小ささ。さかんにエサをついばんでいました。かわいい(*´ω`*) 
 「オスから出てくるところを見たかったのに、朝見たら全部出ちゃったあとだったんですよぉ、残念」とは奥様談。私もできることなら見たいです!(笑)

銚子の磯ならイソギンチャクはたくさんいそうですが、あえてなぜそれを選んだ?wなウメボシイソギンチャク水槽。

どんどん殖えているようです。見てみて、小さなイソギンチャクのクローンが。

この水槽の主役はなぜかウメボシイソギンチャクに乗られてしまったヤドカリさん。引き離そうとするそぶりもなく2週間くらいはこのままになっているとのこと。
重くないのかしら…?(;・∀・)

ウメボシのお隣は地味ーなスジエビ水槽。

スジエビとモエビとカニがいました。エビカニの目はかっこいいよね。

そしてそして。
私的にイチオシの水槽がこの2つ。

砂の上でゴロゴロしてるヤツ…。

これは…。
ユムシです。先っちょが細くなってる方が口です。砂の中のバクテリアが主食です。

ユムシを常設展示してる水族館って記憶にないですね、と言うと所長さんもめちゃくちゃ嬉しそうに「うちのイチオシだからキャラクター化しちゃったよ」とのこと。

えーっと…キャラ化…

これですねっ!!いいじゃないですか!!英名が直接的ですげーので、かわいいくらいがいいですね!(笑)

水槽内には15匹ほどのユムシが入っているそうですが、昼間は砂に潜っている個体が多くてなかなか全部お見せできないんですよね、とのこと。いえいえ、これだけ砂の上に出ててくれれば全然OKですっ!むしろ全部出てたら夢に出てくるレベルw

ユムシの存在は知っていましたが、食用となることは知りませんでした…。食べちゃうのか…そうか…(しかも調べたら赤貝みたいで美味しいらしい)。


もうひとつオススメがこちら。

カラスボヤ(赤いヤツ)。

と、ユウレイボヤ(白いヤツね)。何気なくケヤリ的な何かもいる…。

海から岩牡蠣を岩ごととってくるとくっついているそうで。
吸い込まれそうでこわいけどキレイ。カラスボヤ、って初めて見たかも。

岩牡蠣にまぎれて一緒に入ってくるのは大抵このフサフサなイシコ、って生き物らしい。
イシコ…ウミウシ?と思ったら「ナマコだよ!」とのこと。マジか!
大きさは10センチくらい。これでマックスなんだって。へぇーーー!
常に銚子の海と接して生活してる所長さんらしいコレクション水槽だなーと思って、とてもお気に入りになりました。すぐそこにある海をそのまんま持ってきたような水槽、私は大好物です(*´ω`*)


あ、そうそう、ウミウシと言えばウミウシ水槽もありました。
お腹ばっかりで背中見せてくれない焦らしガール…。
キミもお腹しか見せてくれないのね…。

背中が見えるウミウシはいないかなー、とじっくり見てみたら…

いた!!
あのグルグル巻かれたものは何ですか?と聞きましたら。「ウミウシの卵だよ」とのこと。水が汚れるから孵ってしまうのも困っちゃうよねー、と所長さん。(めっちゃ笑顔で)


困るよねーと、言いつつ「ウミウシって生まれてすぐは貝殻背負ってるのよ」との情報。
生まれた直後は貝殻を背負ってるので、ウミウシは貝類なんだってわかるのよ、って。でもすぐに貝殻はなくなっちゃうんだって。
なにそれー!マジすか!卵から出てきた直後の姿、見てみたいっす!!!めっちゃ興味ある!!

大興奮していましたら。
「アメフラシも貝類だからさ、中に貝殻っぽいのがあるのよ。ウミウシは成長すると貝殻なくなっちゃうんだけど、アメフラシはお腹に内臓されてるの」って。
マジすか!!
「ほらー」って教えてくれました。
ホントだ!!中に硬いかたまりがある!!
しかもデカい!
こういう詳しい人から教えてもらうの大好き。大興奮しちゃうし、それだけでその施設のイメージ爆上がりになるよね?え?なりませんか?

犬吠埼マリンパークがこういう路線に切り替えてたらもしかしたら…って思っちゃったよ。大人の知的好奇心をくすぐる路線ね。まあ今さらだけども。

で、ここって本当に世界一小さい水族館なの?
って話題も所長さんとお話ししました。結局、どこまでが水族館なの?って問題になって結論は出ませんでしたが。
(やっぱりこの問題に向き合わねばなのか…)
もともとビーチをババーンと望むクルージングの待合室アンド売店だった部屋の窓を埋めて水族館化した施設なので、狭いです。例えるなら越前松島水族館の床が透明なとこ、
ここ。このくらい。
拡張性も厳しいです。水槽置く場所ないし。
でも、所長さんも奥様もトークスキルがすごいし、そのトーク混みで考えると狭さがウィークポイントにならないくらい楽しかったです。

あと、2、3月のクルージングでは越冬中のキタオットセイが観察できるらしいので次はオットセイに会いに乗船しに来たいなー、っと思います!


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