いおワールドのジンベエザメ死亡についておもうこと。

2014年11月14日。

ブログでの「おもうこと」シリーズがどんどん増えてしまいそうな様相((((;゚Д゚))))
実はこないだ書いた新屋島閉館の記事と同じ記事内で触れようと思っていたのですが。
思いのほか新屋島部分が長くなってしまったので別記事としました(どーでもいい)

水族館あれこれにブツブツ言ってるオバチャンキャラ全開みたいなのもなぁ…とちょびっと公開するのを躊躇したんだけど(;・∀・)とりあえず公開してみる!

さて、本題。
11月9日にかごしま水族館からお知らせがでました。


今年はジンベエ死亡のニュースが多かったですね…(´・ω・`)

7月11日には八景島の八兵衛が死亡。
7月13日には海遊館の天ちゃんが死亡。
7月16日には海遊館の遊ちゃんが死亡。
10月11日には下田海中水族館のジンベエザメ死亡。

この7月3連発にはさすがに驚いたよね。なんで一斉に…(´・ω・`)

そして今回のかごしま水族館。はぁ…(´・ω・`)


八景島と海遊館のジンベエ達の死因とはまた違う亡くなり方だったこともあったし。
色々と「なんでこうなっちゃったのか…?」ってのもあり。

はぁ…(´・ω・`)
いおワールドの五代目ユウユウ

いおワールドかごしま水族館はオープン当初からジンベエザメを飼育展示することが予定されていた水族館です。
オープン直前に展示予定だった2頭のジンベエが亡くなり、ジンベエ不在でオープンを迎えたというエピソードが残っています。

それから、ジンベエザメ飼育展示の「かごしま方式」について。
公式さんの→ジンベエザメの遊泳経路調査を是非読んでみてください。

以上それらを念頭において、こちら。
歴代のユウユウについて。


初代(雄)
2000年10月20日 鹿児島県高山町(現肝付町)の定置網で捕獲。体長4.25m。
2000年11月22日 黒潮大水槽で展示飼育開始。
2002年7月24日 黒潮大水槽から鹿児島県笠沙町(現南さつま市)の海上生簀へ移動。体長5m強。
2002年8月1日 放流

二代目(雄)
2002年6月17日 鹿児島県笠沙町の定置網で捕獲。体長3.8m。
2002年7月24日 黒潮大水槽で展示飼育開始。
2005年7月28日 黒潮大水槽から鹿児島県笠沙町の海上生簀へ移動。体長5.4m強。
2005年8月8日 笠沙町野間岬の沖で放流

三代目(雌)
2005年6月25日 鹿児島県坊津町秋目沖の定置網で捕獲。体長4.4m。
2005年7月28日 黒潮大水槽で展示飼育開始。
2007年7月21日 黒潮大水槽から鹿児島県南さつま市の海上生簀へ移動。体長5.3m弱。
2007年7月31日 南さつま市笠沙沖で放流

四代目(雄)
2005年7月20日 鹿児島県笠沙町の定置網で捕獲。体長1.36m、体重15.2kg。
2005年7月21日 かごしま水族館へ搬入。
2005年10月27日 黒潮大水槽の水中トンネル部分で他の展示生物とは仕切られた状態で「ユウ太」という愛称で展示飼育。
2007年7月21日 四代目ユウユウとして展示開始。体長2.58m。
2009年8月4日 黒潮大水槽から鹿児島県南さつま市の海上生簀へ移動。体長4.47m。
2009年8月5日 鹿児島県南さつま市の海上生簀内で死亡しているのが見つかる。

五代目(雄)
2009年6月25日 鹿児島県南さつま市笠沙町の定置網で捕獲。体長3.8m。
2009年8月4日 黒潮大水槽で展示飼育開始。
2011年8月23日 黒潮大水槽から鹿児島県南さつま市の海上生簀へ移動。体長5.1m。
2011年9月7日 南さつま市野間岬沖で放流。(衛星発信器を装着)

六代目(雄)
2011年7月15日 指宿市かいゑい漁協の定置網で捕獲。体長3.7m。
2011年8月23日 黒潮大水槽で展示飼育開始。
2014年11月4日 黒潮大水槽から鹿児島県南さつま市の海上生簀へ移動。体長5.17m。
2014年11月9日 鹿児島県南さつま市の海上生簀内で死亡



水槽の大きさに制約があってのかごしま方式。
これまで海に放流できなかったのは四代目のみ。水族館から海上生簀に移送された直後の死亡で、このときは四代目が4年間も水族館で飼育されていたことが問題であったと言われていました。

実際その他の歴代ユウユウ達はおおよそ2年で海に返されており、無事放流までできています。
(放流のその後については三代目までは生死を含めて分からないわけですが)
大きさもだいたい5メートルを少し超えたサイズでほぼ同じ。

じゃ、なんで今回六代目はダメだったのか。
最初に一報を見た時、なんでこんな寒い時期に放流しようとしたのか?っと思いました。
歴代ユウユウの放流時期を見てもみんな7月末~9月初旬の夏場ですものね。
先ほど引用リンクをおいたジンベエザメの遊泳経路調査の中でも

『1997~2002年の調査によると、県内では全長3.8メートル~約10メートルのジンベエザメが、年間5~8頭、網にかかることがわかりました。また水温が21~28℃となる5~10月の暖かい時期だけ網にかかり、冬場は鹿児島県から姿を消すこともわかりました。』

と書かれています。冬場は鹿児島県にジンベエはいないんです

なのにどうして11月に入ってからの放流予定となってしまったのか…。

ひょっとして七代目ユウユウが見つかっておらず、夏場の集客トップシーズンにジンベエ不在となることを避けたかったんじゃないの…?

これはあくまで私の妄想ですよ、妄想。

だって、かごしま水族館さんは『水族館としても「客寄せのためにジンベエザメでも展示しよう」といった安易な考えを持つことは許されないでしょう。』って言ってますものね。


のとじま水族館のサザベエ
2012年10月、のとじま水族館で飼育されていたジンベエも放流直前に亡くなっています。
のとじまのジンベエは台風の影響で生簀の網が体に絡まり動けなくなったことで呼吸が出来ずに亡くなるというものでした。

その時もうわぁ…、っとふつふつとわいてくる怒り的な感情があったのですが。
今回もそれに似ていて。
どうしてなんだよ…と思わざるを得ません。

今思うとのとじまも10月に放流しようとしてるし。夏場はおいときたかったのかな…とか…(怒りがぶり返してきそう)


ジンベエザメってやっぱり気軽に飼育できるもんじゃないんだよ…。と個人的には思ってる。
今年の下田海中水族館でのジンベエ飼育もえぇぇぇ…と最初聞いた時思ったし(結果として72日間飼育して放流予定日前に死亡。台風の影響が大きかったようだけども…)

だからこそ、最初から繁殖を目指してジンベエザメを飼育展示してる美ら海はすごいと思うし。

でもさー。
どこどこにジンベエが入ったらしいよ、ってニュースを聞くと「お、行くか?!」と思ってしまう自分もいるんですよねー。
で、実際に見に行って「やっぱりジンベエザメってすげーなぁ!」とかブログに書いちゃうわけですし…。
罪深いかめきちさんでもあるんですよ、ホント。
なにかあった時だけブツブツ言ってるとこなんて本当に手に負えない面倒くささですよね。
じゅーぶん自覚はしてる、うん。

これは美ら海。

最近、あんまり水族館に行けてないのもあるけど、勢いだけで「わぁすごーい!」ってんじゃなくて、調べたり考えたりすることが多くて。

水族館の世界って奥深いんだなぁ、と改めて感じてる今日この頃です。

2 件のコメント:

  1. はじめまして、水族館をこんなに回ってる人がいてビックリです(* ̄ー ̄) 僕も多少水族館も絡むブログやってたんで懐かしい名前も色々見れて素敵。数十は行きましたがまだまだでした。落ち着いて全部見させてもらいます。制覇目指して頑張って下さい♪

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    1. sawatari15さん、初めまして!コメントありがとうございます!
      さらっとさくっと見て書いてる水族館もあったりするのでお手柔らかにお願いします(笑)
      制覇までもうちょいなんですが、それがまた難易度高い(;・∀・)がんばりまーす。

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